エストロゲンと更年期障害の関係


エストロゲンと言われると聞きなれないかもしれませんが、エストロゲンとは卵胞ホルモンとも呼ばれ、プロゲステロン(黄体ホルモン)と合わせて、女性ホルモンと呼ばれています。

 

女性ホルモンは、排卵や月経のコントロール、肌の張りや髪質など、女性の美しさに深くかかわっており、卵巣がその分泌に大きな役割をしています。

エストロゲンは18歳から40歳までの間の分泌量が一番大きく、それから徐々に減っていき、閉経と前後して著しく減ってしまいます。その前後5年程度を更年期と呼びますが、閉経に至るタイミングは人によって様々です。

更年期障害は、その分泌量の減少に合わせ、脳がもっとエストロゲンを作るようにと卵巣に指令を送るのに対し、卵巣の機能が落ちてるため適切な信号を脳に返すことができなくなります。

 

沢山出すように命令を出し続けているのに、ほとんどエストロゲンが増えない。
このギャップがイライラやうつ症状等の精神的な状態、ほてりやのぼせ、めまい等の身体的な状態を引き起こし、更年期障害と呼ばれる症状を引き起こすのです。

更年期障害を完全に予防することはできませんが、改善には食事のバランスの見直し、適度な動で症状が改善されることがあります。
ビタミンEの摂取は血行を促進し、ホルモンバランスを整える働きがあります。

 

また、有酸素運動により自律神経を整え、呼吸器や循環器の機能を整えることも重要です。

更年期障害は軽いものはセルフケアで乗り切れる場合もありますが、他の病気の症状と混同してしまうことがあるので、病気ではないか確認することが重要です。

最初の症状が軽い場合は、ゆっくりと重度になってしまうために自覚がない場合もあります。

症状に合わせた薬もありますので、まず不安に思ったり悩むよりも、気になる症状が出始めたら診療を受ける事にしましょう。