とにかくみんな「頭痛(!)が痛い(!!)」それだけで毎日が憂鬱だよね


う〜〜ん…

あら、おかみさん、調子悪そうっすね

気圧のせいかなぁ。頭が痛いのよ〜

あら。それは大変。寝てたらどうっすか?

そもそも、風邪でもないのに頭が痛いってどうしてなんだろうな〜

そんな難しそうなこと考えるからじゃないっすか?

昨日夜更かししてネットショップみまくったからかな〜〜

寝不足にスマホ!一番ダメなやつじゃないっすか

ああ〜〜〜ゆううつで、イライラする!

寝不足によって吐き気やめまい、頭痛が起こる原因には自律神経が関わっているといわれています

自律神経。いっつも出てくる単語だけど、わかったようなわからないような…

自律神経とは体の状態によって意識とは関係なしに体の状態を整えてくれる神経のことを言います

意識とは関係なしに??

そうです。暑い時に汗をかくのは「暑いと意識したから」ではなくて、体温の上昇を抑えるためで「感じるより先」なんです

自立してるんだ!

漢字が違いますけどね(笑)

ああー頭痛はなんだか損した気持ち

自律神経とは体の状態によって意識とは関係なしに体の状態を整えてくれる神経のことです。

自律神経には

  • 交感神経
  • 副交感神経

があります。

交感神経は主に活発に活動をするための神経で、副交感神経は体を休めてリラックスさせる溜めの神経です。この2つの神経がそれぞれ身体を動かしたり休めたりというのを状況に応じて行っています。それでは寝不足と自律神経にはどのような関係があるのでしょうか。

交感神経は「行動的」な自律神経

交感神経は「闘争」のための自律神経といわれています。
俊敏な運動のため、全身の筋肉に酸素や栄養を送りとどけています。
緊張したり、ストレスがかかっている時に「負けないように」立ち向かうためです。
消化のために胃腸に送られる酸素や養分は減ってしまいます。

日中、活動している時は交感神経が優位となりますが、睡眠中は副交感神経が優位になり身体を休めるためのホルモンなどが分泌されます。

副交感神経ってのはリラックスするためのものってこと?

そうですね。ですが、寝不足になるとこの神経の切り替えがうまくいかず、交感神経が優位のままとなってしまうのです。

交感神経が優位だと、すっと目が覚めそうな気もするけどな

交感神経はすぐに動けるように体を準備します。
食べ物の消化がしにくいように消化管の動きを緩めたり消化液の分泌を少なくします

消化不良になりそうね

そうですね。消化不良が起こるため寝不足な朝には吐き気が起こることがあります

あ〜〜もうやだ〜〜

吐き気はわかったけど、頭がズキズキ痛くなるのは?なぜ?

自律神経は血管の収縮や拡張にも関係してるんです。交感神経が優位の間は血管を収縮させ、副交感神経が優位の時は血管を拡張させます。

血管がきゅうっって縮まるってこと?

そうです。寝不足により交感神経の優位な状態が続くと血管がずっと収縮している状態となるため血流が不足し、結果として頭痛を誘発することになるといわれています。脳の酸欠ですね。

酸欠かぁ。こわいなぁ

それだけでなく、血管が収縮したものが急に緩んだとしても、血流が脳内の神経を刺激して頭痛になることもあります

頭痛にストレスって関係あるのかな??

まあ、ストレスと関係ない体調不良はほぼ「ない」といってもいいでしょう
なんてこと!

ストレスと睡眠は非常に密接な関係があるといわれています。
寝不足は

  • 音や光などに過剰に反応してしまう
  • ストレスになる
  • さらに寝不足になりストレスを溜めやすくする

という悪循環をひきおこします。

ストレスによってなかなか寝付けないとか、寝不足よりもストレスのほうが頭痛に影響しているかもという方は、日常生活の中でストレスを解消する努力をしてみる必要があります。

ストレス解消!ってむずかしいんですよねぇ

頭痛薬って飲まない方がいいの?

頭痛の時は、鎮痛剤飲むんだけど、あんまり飲まない方がいいっていうよね

あまり飲みすぎると薬物乱用頭痛という、別の頭痛を引き起こすことがあるんです

え?それはなんか怖い

脳が痛みに敏感となり帰って頭痛が起こりやすくなるといわれています

なんてこと!

月に10回は鎮痛薬を飲むようになってしまった場合は、市販薬など家にある鎮痛薬ではなく、「頭痛外来」などの医療機関を受診して、症状にあった、体にあった鎮痛薬を処方してもらうことが必要です。
徐々に薬を減らしてゆくことを推奨する医院もありますので、相談してみてください。

まずは病院、いこうかな

頭痛が長く続く場合は「脳の検査」を受けることをおすすめします。
頭痛を抑えることで吐き気が止まることもありますが、胃腸など消化器が原因で吐き気を催していることも考えられますので、併せて胃腸薬を内服し、症状を治めるのも対策のひとつです。