妊娠:着床
妊娠のしくみをしってますか?
妊娠や出産については知っていることがたくさんある、という人も多いでしょうが、妊娠の仕組みまで知っている人はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
妊娠・出産に向けて、まずは妊娠の仕組みについて詳しく知ることで、安心して出産を迎えられるようになります。
妊娠と大きく関係があるのが『着床』です。
着床という言葉を聞いたことがある人も多いかと思います。
着床はこんなふうにおこなわれます。
1・卵子と精子が卵管などで受精し、受精卵となります。
2・黄体ホルモンが多く分泌されるようになり、受精卵が子宮内膜につきやすいように厚みを増していきます。
3・その間に受精卵は細胞分裂をくり返しながら卵管から子宮へとゆっくりと進んでいきます。
4・およそ5日かけて子宮へとたどり着いた受精卵は子宮内膜に根を張ります。
これが『着床』と呼ばれることです。
この着床があることで正式に妊娠したと言えるのです。
着床はおよそ1週間ほどの時間をかけて完了します。
もし受精することができたとしても、黄体の効果はおよそ2週間ですので、この間に着床がなければ妊娠することはできません。
着床しなかった場合は、子宮内膜の壁がはがれおち、次の受精卵を迎える準備を始めます。これが月経です。
子宮内膜についた受精卵は絨毛とよばれる突起物を子宮内膜にもぐりこませることで栄養を取り込みながら成長をしていきます。
やがて胎盤ができ、そこから必要な酸素や栄養を取り入れたり、不要な二酸化炭素や排泄物を送り出しています。
子宮外妊娠
まれに子宮内膜意外のところへ着床することがあります。
この場合は子宮外妊娠と呼ばれ、放っておくと危険な状態になる場合があります。
妊娠が疑われる場合は、早めに産婦人科を受診しましょう。