生理痛薬と血栓の関係
低容量ピルの副作用に「血栓」があります。
生理痛薬「ヤーズ」による血栓症が原因で3人が死亡したと発表されたのをご存知でしょうか。
生理痛薬には大きく分けて、消炎鎮痛剤・ホルモン剤・漢方の3種類があります。
今回話題に上った「ヤーズ」はホルモン剤で、低容量ピルの一種です。
ヤーズは健康保険で生理痛への適応が認められている数少ない低容量ピルということで、処方を受けている患者さんも多いです。
問題となった血栓症ですが、実はヤーズに限らず、どの低容量ピルでも起こりえる副作用です。
因に、低容量ピルで血栓症になりやすい人として挙げられるのは
●肥満の人
●喫煙者、高血圧の人、不整脈の人
●水分をあまり取らない人(トイレに行く回数が少ない人)
●血縁者の中に血栓症にかかった人がいる人
(血栓症:脳梗塞・心筋梗塞・肺梗塞・狭心症・エコノミークラス症候群など)
●運動やサウナで汗をよくかく人、また反対に、体を動かさず寝ていることが多い人
●40歳以上の人
といった人のようです。
今回の「ヤーズ」の死亡例は、3人とも太っておらず喫煙もしていなかったため衝撃的だったのですが、「喫煙」「肥満」は特に危険なパターンとして知られていますので注意しましょう。
多かれ少なかれ、薬には副作用があります。副作用がないわけではなく、少ないと見るべきです。
生理痛の緩和には身体をあたため、痛みを起こさせないことが肝心。もし薬が心配だったら、自然なもので生理痛を緩和する方法があります。
サジージュースを試してみませんか?来月の生理がくるまえに始めてみて、どのくらい痛みが軽くなるかをためしてみてはいかがでしょうか?
これらの理由で、安全のために医師が処方を拒否することもあります。該当する人でどうしてもピルが欲しい場合は、禁煙やダイエットをした方が良いかもしれません。
なお、上にも挙げましたが、水分の摂取不足が血栓症の引き金になることがあります。
低用量ピルは薬の作用で体が少しむくむので、水分を制限した方が良いと考える人が多いですが、これは間違いです。十分に水分を取った方が、血流が活性化されてむくみも和らぎます。命の危険に遭わないためにも、1日最低1.5リットルぐらいの水分を取るようにしましょう。