食事から考える生理痛対策
初めての月経を迎えてから約40年もの間、ほぼ毎月やってくる生理ですが、生理痛に悩まされている女性にとってはとても憂鬱なものです。この生理痛を和らげるにはどうしたら良いのでしょうか。
生理痛が起こるのには複雑なメカニズムがあります。妊娠が成立しない場合、子宮の内膜は一定周期ではがれ落ちます。その時に子宮を収縮させる働きをする物質であるプロスタグランジンが過剰に分泌されるために子宮の血流が減少し生理痛の原因となるのが大きな理由の一つです。
また、妊娠出産を経験していない女性に多い、子宮口が狭いことによって経血の排出がうまくいかないために起こる痛みもあげられます。その他、体の冷えや運動不足が原因の血行不良、ストレスなどによる自律神経の乱れからおこる血行不良も生理痛の主要な原因と考えられています。
では、生活の中で生理痛を改善していくことはできないのでしょうか。現在、生理のメカニズムに関係の深いホルモン様の働きをするイソフラボンを摂取することで生理痛が緩和されることが分かっています。
これは食事の中に大豆製品を取り入れることで実行できます。
また、血液の循環を良くする食事を心がけることも効果があります。例えば、ビタミンAを多く含む野菜は血液をきれいにして血行を良くします。納豆も血液をサラサラにする効果が高いことで知られています。
更に、納豆に含まれる成分が生理痛の緩和に役立つということも報告されています。同じく血液をサラサラにし、子宮の過剰な収縮を抑える背の青い魚や鉄分の豊富なプルーンなどの食品を摂取することも効果的です。
これらの食材を摂取することは体質改善にもつながります。またこのような食材で体を温める食事を作って食べることを心がければ、生理痛も徐々に改善していくことが期待できます。