更年期障害とは自律神経失調症の違い


一般的に女性は30代の後半から卵巣の機能が衰え始め、50代になる頃には閉経する人が多いです。

この45~50代半ばの頃を更年期と呼んでおり女性ホルモンが急激に減少することにより、のぼせ、大量の汗、不眠やイライラするなど様々な症状がでます。ほとんどの人でこれらの症状が出ますが、気にならない人もいる一方で日常生活が妨げられるほどひどい症状の人を更年期障害と呼んでいます。

 

一方で同じような症状に自律神経失調症があります。

女性ホルモンが原因の更年期障害と違って、脳にある交感神経と副交感神経の働きのバランスが崩れることが原因です。

症状は不眠、頭痛、めまい、冷え性など更年期障害とほとんど変わらず、女性ホルモンの働きが崩れることで自律神経の働きも狂ってしまうことがあるため、更年期障害の症状の1つに自律神経失調症が含まれています。自律神経失調症の診断がある人の75%が女性であることからもよく分かります。

いずれの症状についてもまず飲酒、喫煙を避けて適度な運動をし、バランスの取れた食事をするなど生活習慣を整えることで改善する場合があります。

特に更年期障害については牡蠣やうなぎなど女性ホルモンの働きを整える亜鉛が含まれた食品を食べるとよいでしょう。また自分に合った趣味やリラックス方法を見つけて適度にストレスを発散させることも大切です。

 

それでも症状が治まらない場合は早くに原因を見つけて治さないと次々に別の症状が現れてくるため早めに病院を受診しましょう。
更年期障害については婦人科で薬物療法や漢方薬と針灸治療も効果的です。
自律神経失調症については心療内科や精神神経科を受診して薬物療法や心理療法を行うことが一般的です。