野菜が高くて買えない！野菜不足が深刻になるかもしれない。体にどんな変化が？

• 腸内環境が悪化する
• 肌が荒れやすくなる
• 疲れやすくなる
• 免疫力の低下を招く
• 生活習慣病の要因となる
• 体臭がでやすくなる

野菜を食べる量が少ないと、身体にどのような症状が出てくるの？

【腸内環境が悪化する】

人間の大腸内に生息している菌類は500～1000種類以上、100兆個といわれており、それらは

• 善玉菌
• 悪玉菌
• 中間菌

の3つに分類できます。

中間菌は腸内環境に左右されやすく、「悪玉菌のほうに傾いて悪玉菌の数が増える」と、さらに腸内環境が悪化して下痢や便秘になりがちです。
腸内環境を良くするためには善玉菌を増やさないといけません。

善玉菌の餌になるビタミンや、腸内を掃除してくれる食物繊維を取る必要があります。
食物繊維が不足すると便が固くなるため、排便が困難になったり切れ痔の原因になったりします

• ビタミンE＝腸の動きを良くする働き
• ビタミンB＝腸のぜん動運動を活発にする働き

食物繊維やビタミン類を効果的に摂取できるのはやっぱり野菜。
不足すると慢性的な便秘や下痢になりやすくなるため、お腹の健康を保つのには野菜が必要です。

【肌が荒れやすくなる】

野菜に多く含まれるビタミンCやA、B群が不足すると肌荒れを起こしがち。その理由は腸内環境が悪くなり、便秘になると、老廃物が排出されずどんどん蓄積されて毒素を発生し続けます。
栄養素が腸内で吸収されにくくなるため、肌にも栄養が行き届かなくなってしまいます。
肌は毎日「ターンオーバー」という新陳代謝を行いながら肌の健康を保っています。
ビタミンは、コラーゲンの生成や皮膚の健康を維持するためにも欠かせないため、不足すると肌の質が低下します。
ニキビや湿疹など顔に出るだけではなく、頭皮のかゆみやフケなどの原因にもなるのです。

野菜に多く含まれているビタミンや食物繊維は、人の体内で作ることができません。そのため、野菜を食べて摂取する必要があるのです。

【疲れやすくなる】

野菜から摂取できるビタミンは、代謝を良くしたりエネルギーの生成をしたりする重要な「お手伝い」をするのです。

ビタミンが不足してしまうと、エネルギーの原料である糖質や脂質、たんぱく質が体内にあったとしても十分に機能させることが難しくなります。そのため、身体を動かすのにエネルギーが不足している状態になり、疲れやすくなってしまうのです。

お肉などのタンパク質を食べるだけでは「気分はガッツリ」だとしてもきちんとその栄養が役に立ててません。

ビタミンBは疲労回復にも効果があるといわれているため、不足すると疲れがなかなか取れない、身体がだるいなどの症状が出てしまうことがあります。

ブロッコリーやモロヘイヤなどの野菜に含まれている「パントテン酸」という栄養素はエネルギーを生み出す手助けをするをします。

休んでも疲れが取れない、なんとなく身体が不調だと感じたときは、野菜不足が原因の可能性があります。

【免疫力が低下する】

人間の体内では、酸素を利用してエネルギーを作る際に「活性酸素」というやっかいなものが生み出されます。

活性酸素を抑える能力を私たちは持って生まれるのですが、年齢を重ねると共にその力が減り、活性酸素がどんどん増えていきます。

活性酸素は細胞を傷つけるため、老化やガンをはじめとしたさまざまな生活習慣病を引き起こす原因となってしまいます。

野菜に含まれるビタミンには抗酸化作用（活性酸素を抑えてくれる力）があるため、体内の活性酸素を除去して細胞が酸化するのを防ぎ、免疫力を高めてくれるのです。

野菜に含まれているミネラルも、免疫細胞を作るために欠かすことができません。そのため、野菜が不足してしまうと免疫力が低下して風邪などを引きやすくなり、治りにくくなってしまいます。

活性酸素は紫外線や喫煙、ストレスなど多くの原因で増えてしまいがちです。「ストレスを感じてるな〜」という方は、より多く野菜を必要としています。

【生活習慣病の要因となる】

糖尿病やガン、心臓病、脳卒中などの生活習慣病は、その名の通り「食生活」や運動、喫煙、飲酒など普段の「生活習慣」が病気の大きな要因となります。

食生活が乱れると

• 成人型糖尿病
• 高脂血症
• 高尿酸血症
• 循環器病
• 大腸がん

などが発症しやすくなります。

野菜に多く含まれているカリウムは血圧を下げ、食物繊維は血糖値を上昇させにくくする働きがあるため、生活習慣病予防にとても効果的です。

また、緑黄色野菜に含まれている色素成分は先に挙げた「抗酸化作用」が強く、体に残る悪玉コレステロールが酸化するのを防いでくれるので「動脈硬化の予防」に有効です。

ビタミンA、C、E、ポリフェノールは活性酸素を除去し、ビタミンCやβカロテンは発がん物質の発生を防ぐことに効果的です。

【体臭がでやすくなる】

加齢臭などの体臭がきつくなる原因のひとつは食生活です。
野菜が不足し、活性酸素が増えると体内の脂が酸化して、ノネナールという臭いを発生させる物質を増やしてしまいます。

最近体臭が気になるな？と思ったら緑黄色野菜に多く含まれるビタミンCやE、ポリフェノールなどの抗酸化作用のある栄養素をとることをお勧めします

加齢臭に限らず、おならや汗、便、わきがなどの気になる臭いは、活性酸素が原因です。

生の野菜の値段が高騰してるときはどうすれば？

野菜ジュースやスムージー、健康食品などで不足している野菜を補う方法もあります