身体を温める漢方薬


漢方・中国医学では生理痛は身体の流れが滞っていることで起こるものと考えられています。

生理痛が婦人科系の深刻な病気が原因でない限り、生活習慣や食べ物に配慮しながら上手につきあっていくことの出来るものといわれています。

 

身体の流れは冷えによって滞るため、漢方では身体を温めることで停滞を緩和し生理痛の症状を和らげることを目指していきます。

 

漢方を使用する際には必ず、中医学の専門家や漢方薬を取り扱っている婦人科の医師に相談しましょう。
家庭でできる漢方を使った生理痛対策であれば、薬膳などは比較的取り入れやすいでしょう。
薬膳では身体を温める食材や香辛料を使用して調理します。
そして、生理には出血を伴うので、血を補う食材を準備します。
ほうれん草やキクラゲ、ナツメ、黒ゴマ、アサリ、人参、イカなどが入手しやすいお勧め食材です。これらの食材に血を補う生薬である「当帰」を加えてスープや煮物にします。
「当帰」は血を補い、血行を良くする働きがあります。薬膳ではデザートのシロップなどにも使用されています。

 

 

 

身体を温める食材として最もよく使われているのがシナモンです。

シナモンは同じく身体を温める黒砂糖と一緒に調理すると美味しく生理痛緩和効果も高まります。
温めた牛乳や豆乳にシナモンと黒砂糖を入れたホットドリンクも身体を温め、経血の排出をスムーズに促すのでオススメです。
松の実をすりつぶしたものをお粥などに加えても体が温まり、松の実には美肌効果もあります。
漢方は誰が何を摂取しても良いというものではありません。
必ずその人の体質に合ったものを摂らなくてはいけないということを忘れないようにしましょう。