サングラスとUVの種類《薄いほうが?濃いほうが?いい?》


サングラスは薄いほうがいい。なぜなら色が濃いと『瞳孔がひらくから』

これは一般的な定説です。

当然、まちがいじゃないし、「真っ黒なサングラスかけてないとダメ」っていうのが間違いだってことを示してくれてます。でもサングラスと紫外線は実はもっと深い話になっちゃうんです。

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まず紫外線の正体を確かめよう

太陽光線はまず、実際に目に見えている「可視光線」とそうでないものに分けられれます。
可視光線は400ナノメートル~800ナノメートルの波長のもの。これが紫外線と呼ばれます。

紫外線は

  • UV-C
  • UV-B(中波長紫外線:320~280nm)
  • UV-A(長波長紫外線:400~320nm)

に分けられます。

UV-Cは短波長紫外線とよばれ、大気層などで吸収され、地表には到達しません。なので私たちに直接は関係ないといっていいでしょう。

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UV-Aはシミ、シワ、たるみの元凶

地表に届く紫外線のうち約95%をしめるUVA。UVAの恐いところは、サングラス問題で語られる「瞳孔をとおって、水晶体や網膜にまで侵入する」のです。

UV-Aを長期的に防ぎたい場合は「瞳孔の開かない、色の薄いサングラスがいい」のですが、まぶしさから目を守ることはできません。つまりそれほどまぶしくない場所で、日常的に降り注ぐUV-Aから目を守るもの。常用サングラスが「薄い色」がいいというのが正解です。

肌に当たればコラーゲンやエラスチンをつくる細胞にダメージをあたえて、シワやたるみの原因になります。メラニン色素をふやすことも大得意・・・。

つまり、サングラスだけではダメって事ですね。あたりまえだけど。

 

UV-Bは恐い!炎症をおこします

UV-Aとは違い、「日焼け」の原因になるものです。とくに高山でのスキーや登山では要注意。直射日光と雪の照り返しで真っ黒に雪焼けすることがあります。

UV-Bは肌に吸収され、炎症させます。もちろんシミやそばかすなどの原因にもなりますが、恐いのは炎症。

で、意外なことにこのUV-B。ほとんどのサングラスでカットされるのです。ということは??

どんなサングラスでもふせげるってこと??

 

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二つかければいいってことでは、ない(笑)

 

サングラスの「商品タグ」を確認しよう

UV400カット
・・・波長400ナノメートルまでの紫外線をほぼ100%カット

CR39
・・・波長360ナノメートルまでの紫外線をほぼ100%カット

つまり、UV-Bだけを考えれば、中波長紫外線:320~280nmなのでCR39でも充分紫外線カットできるってことです。

ほかには

紫外線透過率1%以下(紫外線カット率99%以上)というのも重要です。

サングラスとして売ってるもので、上記の表示があるものはOK。ファッショングラスとしてうられてるものには黒いだけで紫外線がスルーしちゃうものもあります。

真っ黒いサングラスを常用するとたしかに瞳孔が開いてしまうのですが、瞳孔から直接はいってくるUV-Bはほとんどのサングラスでかっとされてるのでほぼ大丈夫。

まぶしさが苦手だったりする方は濃い目のサングラスでもOKってことです。

 

紫外線は免疫力を向上させるビタミンDを作り出す効果などもありますが、目にとってはいいことは全然ありません。サングラスはなるべくかけるようにしましょう。

ただ、夜中にかけてるひとは怪しいので、要注意!?