肌の奥から美肌を作る?美容成分が浸透するって、どこまで?


♫ふんふん〜っふ〜ん

あれ?おかみさん、ご機嫌ですね〜

わかる?そーなのよー。新しい美容液買っちゃった!

最近、肌の調子が〜〜っていってましたもんね

これはね、すごいの!肌の奥まで浸透して、若返っちゃうのぉ〜〜

イケイケですねーおかみさん!

どうする?私がピッチピチのぷるんぷるんに戻ったら??

(もどったら?ていうか、そんなの知らんし)

なに?なんて言った?

いやいや〜〜やっぱお肌の調子で、1日気分も上がるらしいですね〜〜って

気持ちもお肌も上がるわ〜〜

角質層の奥って、実はいちばん表面。全然「奥」じゃない。

美容液でお肌ぷるぷる
美容液でお肌ぷるぷる??

盛り上がってるところ申し訳ありませんが、肌の奥まで美容液が浸透するってことは「ない」のです

え?そんなわけないじゃん!染み込む染み込むってCMとかで言ってるよ!

博士はなんでも知ってるかと思ったけど、そうでもないんっすね!

この「お肌の断面図」を見てください。

なんだか難しそうね。でも、お肌ってこんなに何層にもなってるんだね

角質層の奥まで浸透する!の「角質層」はどこにありますか?

いちばん上っすね!!

角質層まで浸透するといわれると、なんだかものすごく奥のほうまで染みわたるイメージですが、角質層というのは、肌表面の厚さ0.01から0.03ミリの部分を指します。

なんてこと!

ショック!!肌の表面は“死んだ細胞”で覆われている

ええ〜〜「死んだ細胞」なの??

わたしたちの肌-皮膚は、真皮と表皮からなりたっています。そのうちの表皮が肌表面にあたる部分で、厚さは平均0.2ミリほどです。

この肌の表面(=表皮)はさらに分類され、外側から順にの4層から構成されています。

  • 角質層
  • 顆粒層
  • 有棘層
  • 基底層

つまり、いちばん外側にあるのが角質層です。

そして、この角質層は、表皮の第4層目にあたる基底層が絶えず分裂をくりかえすことで押し上げられた“死んだ細胞”からつくられています。

生きている細胞ではないので、血液中から栄養が補給されることもないのです。しかも、この角質層はふやけたり、傷ついたりすることで、構造が容易に崩れます。

肌って案外、複雑構造
死んだ細胞に化粧水を塗る必要はあるか?

化粧水が浸透するのは一般的に、この死んだ角質細胞で形成されている「角質層」まで。その下で細胞分裂している肌の「奥」に、届くことはありません。

でもさ、角質層が死んでたとしても「見た目の美しさ」はここがポイントでしょ?

まあ、「見た目」重視でものを考えれば、意味はあるかもしれません

見た目は大事よ!誰がなんと言おうとも!

角質層を一生懸命ケアしても、しばらくすれば「アカ」となって剥がれてしまうんですけどね

それでも!いいの!

きょうもやっぱり欠かさずスキンケア!

お肌の本当のお仕事は「体を守ること」

でも、どうして肌の奥まで浸透しないのかしらね?ちゃんと開発してほしいわ!

わたしたちの肌は、そもそも何のための存在かというと「からだを守る」ためなんです

守る?体を?

異物が体内に侵入するのを防ぐ「バリア」の役割を果たしているのが、皮膚なのです

まあ、確かに、お腹の中の臓器とかとくらべると、ずっと外敵にさらされてるわね

肌のバリア機能のおかげで、わたしたちの細胞や血管、神経が守られているんです

肌も頑張ってるんだなぁ

肌の役目は「水分を保つこと」で体を防御すること

全身の約30パーセントの皮膚にやけどを負うと、致命的だといわれます。そして忘れがちですが、皮膚はわたしたちの臓器のひとつ。皮膚は体重の約16パーセントを占める、人体で最大の臓器です。

肌という臓器の役割は大きく4つ

  • 水分の喪失や透過を防ぐ
  • 体温を調節する
  • 微生物や物理化学的な刺激から生体を守る
  • 感覚器としての役割を果たす

いずれも生命を維持するために必要不可欠な機能です。

先ほどから話題の「角質層」。
厚さは平均0.02ミリしかありませんが、健全な状態であれば同じ厚さのプラスチック膜と同じくらい、水分を通しにくい性質があります。
水につかってもすぐに水分が染み込んできては大変なことで、もし、角質層が何でもかんでも浸透させてしまうと、全身が危険にさらされる可能性があります。

そういう意味では、肌の水分をまもる美容液はやっぱり必要じゃん!

そうですね!それを「美容液」だけに頼らずに、体の中から良い肌を作っていくことも同時にやるといいでしょうね

それはわかってるんだけどね〜〜

肌を作る栄養素、たくさんあるけどベスト3はこれ

肌の生まれ変わりを促進。乾燥肌の改善にも役立つビタミンA

皮膚や粘膜を健康に保つために必要な栄養素。
肌の基礎体力をあげるために、必要不可欠な存在と言われています。

ビタミンAが豊富な食材は、ほうれん草。旬を迎える冬は、おいしいのはもちろんのこと栄養価がアップ!

<ビタミン Aを多く含む食材>

  • ほうれんそう
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • しその葉
  • バジル
  • レバー
  • うなぎ
  • 乳製品

メラニン色素の生成を抑え、コラーゲンとの組み合わせで美肌度アップのビタミンC

しみ、そばかすの原因となるメラニン色素の生成をおさえる働きがあると言われているビタミンC。美肌には欠かせない栄養素として有名です。

肌に弾力を生むコラーゲンの生成にも深く関わっているので、肌のハリ、ツヤを保つためにはビタミンCとタンパク質を合わせてしっかり取り入れましょう。

ビタミンCは一度にたくさん摂っても吸収できずに排出されてしまうのでこまめに摂るのがポイントです!

ビタミンCを多く含むのがパプリカ。野菜の中でもトップクラスで、ピーマンの2倍以上ものビタミンCが含まれています。さらに加熱してもその量は減らないというのも魅力!ラタトゥイユやグリルサラダなど、彩りのよいひと皿で楽しみましょう。

<ビタミンCを多く含む食材>

  • ブロッコリー
  • カリフラワー
  • レモンなどの柑橘類
  • キウイフルーツ
  • 海苔

身体の細胞を作り、いきいきとした健康な肌の原料となるタンパク質

たんぱく質は、体内のあらゆる細胞を作る材料です。
いきとした美肌も髪も、臓器さえタンパク質を分解、再構築してつくられています。

たんぱく質は主に肉、魚、卵などに含まれています。ダイエット時に避けてしまうものが多いですが、たんぱく質不足になると「痩せても肌がカサカサ老け顔・体」になる恐れがあります。

<たんぱく質を多く含む食材>

  • 大豆
  • 赤身(牛や豚など)の肉
  • 鶏むね肉
  • 鶏ささみ肉
  • アジ
  • イワシ
  • 卵など。
きちんと食べて肌を作りながら、美容液で見た目もピシ!
ゴーゴー!おかみさん!