免疫不全は免疫が働かない

免疫不全は、免疫機能に何らかの欠損が生じている状態

免疫機能とは、元々、人体に備わっている防御機能であるわけで、異物が体内に侵入してしまった場合に、それを排除することで身体を守るという働きですから、免疫不全になるということは、この身体の防御機能がちゃんと働かなくなってしまうということであるために、そのような状態になってしまえば、ウイルスや病原菌などによる攻撃に対する抵抗力が失われてしまうことになって、その結果として、様々な病気に犯されることになってしまいます。

 

ウイルスへの防御機能が落ちている

本来、身体に備わっているべき防御機能が機能不全になってしまうということなので、こうした状態を放っておけば、簡単に病原菌に犯されてしまうという危険な状態になっている、ということです。

 

免疫不全を引き起こす原因

●B細胞やT細胞、マクロファージ系細胞といった免疫担当細胞に異常が生じている

●補体に欠陥が生じている場合

などがあるわけですが、こうした免疫細胞などに異常を生じさせる要因としては

 

●先天的な遺伝子異常から来ている場合

●免疫抑制剤などの薬物や、栄養障害による場合

●手術や外傷による場合など

一様ではない様々なものがあるのです。

 

免疫機能を回復させることは可能?

もしも、免疫不全が引き起こされている原因が、先天的な遺伝子異常に起因しているような場合には、その治癒はかなり難しいものと考えられますが、薬物の投与によっている場合や、栄養障害によっている場合には、そうした薬物の投与をやめることや、栄養障害を是正することによって、免疫機能を回復させることが可能であるわけです。

また、何らかの外傷によって、この免疫不全が引き起こされているような場合には、一刻も早く、そうした外傷を治癒してしまうことで、免疫機能の回復を図らなければなりません。