ビタミンDと免疫力の関係

日光を浴びることで皮膚で合成されるビタミンD

ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つで、カルシウムの定着に大きな役割を果たすビタミンです。
骨粗鬆症の治療でも、カルシウムとのセットで処方されていますが、脂溶性であるため、体内に蓄積されやすく、過剰症には注意が必要です。また、他のビタミンは体内で合成されないため、食物から補う必要がありますが、このビタミンDについては日光を浴びることで皮膚で合成されるビタミンです。

 

日焼けしない程度に日光をあびる

日焼けをし過ぎると反って合成を鈍らせてしまうため、適度に日光浴をすることが大切になります。
日本の場合は夏は熱中症と紫外線が強いため、過度に浴びることは避けるべきですが、日照時間が短い冬場は適度に日光を浴びることは健康的に効果のあることです。

 

最新の研究結果で明らかにされているビタミンDと免疫との関係

体内の免疫機能と共に自然治癒力を高め、なかでもビタミンD3が抗菌物質の分泌に関わり、積極的にビタミンDを摂ったケースでは季節性のインフルエンザを抑えるとの結果も出ています。
また、緯度の高い地域では冬場に日光浴を習慣にすることがありますが、これも日光で合成されるビタミンDを補う目的もありますが、がんの罹患率が少ない点にもビタミンDと免疫の関係が注目されています。

 

ビタミンC、ビタミンEそしてビタミンD

ビタミンと免疫の関係ではビタミンCやビタミンEがクローズアップされてきましたが、自然治癒力の向上に関わる点で感染症の予防に役立つとされているのがビタミンDです。
生活習慣病の予防においても、血中のカルシウムの沈着を防ぐことで動脈硬化を防ぐ働きもあります。
紫外線の影響から過度に浴びることは禁物ですが、日光浴はビタミンDを通じて免疫力を高めることになります。