免疫疾患は自律神経から

免疫疾患は免疫の誤作動

免疫疾患とは、体内に侵入した異物を認識し、排除する役割である免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応し、攻撃してしまうことが原因で症状がでる疾患の総称のことです。

 

免疫疾患には、大きく分けて2種類

全身に影響が及ぶ全身性の免疫疾患と特定の臓器のみが影響を受ける臓器特異的疾患があります。また、2つのタイプが重複している場合も少なくありません。

 

全身性の免疫疾患はリウマチなど

主に手足の関節に痛みを感じたり関節が変形することのある関節リウマチや全身の皮膚が固くなっていく強皮症、血管に炎症が起こる血管炎症候群などあります。関節リウマチなどは、関節だけでなく、血管や心臓、皮膚、肺、筋肉などの全身臓器にも障害が及ぶことがあります。

 

臓器特異的疾患はバセドウ病

筋力低下が主症状の重症筋無力症や日本に最も患者が多く、男女比が1:10である大動脈炎症候群、甲状腺腫大や頻脈、眼球突出などの症状がでるバセドウ病などがある。他にも、橋本病や1型糖尿病、天疱瘡などがあります。

 

免疫疾患は女性に多い

原因が明らかになっていませんが、免疫疾患を患っている患者は女性が多いことからホルモンが関与しているという説もあります。他には、妊娠中に母体と胎児が胎盤を通して微量の細胞のやり取りであるマイクロキメリズムにより他社由来の細胞が影響したことにより発症している場合や抗体をつくるリンパ球や免疫反応の調節する機能に異常が出たことが原因であるという考えたかもあります。

 

免疫疾患は特定疾患指定されている症状も多い

免疫疾患の多くは、慢性化しやすく難治性でもあるため、特定疾患指定されている症状も多いです。治療法は、疾患によって異なりますが、免疫異常が原因になっているため、一般的には、ステロイドや免疫抑制剤の投与が行われます。