免疫療法って何?

癌は様々な生活習慣病の中でも日本人の死亡原因の第一位となっている病気で、三人に1人がなくなっているという現状です。
特に高齢になる程かかりやすくなる病気ですので、もはや身近な病気の一つとされています。
但し、早期発見で治る確率も高くなります。

只、もし癌にかかってしまった場合には、「手術療法」や「放射線療法」、「化学療法」、の3通りがあります。
この治療法は全て外敵な力で癌細胞を取り除こうとするものですが、副作用という弊害で患者が苦痛を伴うことがある上、癌細胞を取り除いても、転移をしてまた再発することもあります。

その為、自らの力で治し副作用のない治療、細胞免疫やワクチン療法、BRM療法、サイトカイン療法、抗体療法など、1970年代から数多くの研究がされています。
中でも、副作用のない癌の治療法として最も知られているのは免疫療法といわれるもので以前の3つの治療法に次ぐ第4の治療法として注目を浴びています。

どういう事かというと人の体にはウイルスや病原菌など異物が入ると白血球が活発に働き、異物を排除する働きがあり、癌細胞などの異物にも同じような働きをします。
つまり、自ら病気を治そうとする働き(免疫力)を利用して病気を治そうというのが免疫療法です。
現在では、白血球や抗体を利用する療法の他に、白血球や抗体を増やして治癒力を高めたり、自然免疫や獲得免疫を利用することも行われています。

何故、癌の早期発見が大事なのか、癌細胞を小さいうちに取り除くと、免疫力も通常より高まっていくからです。
免疫療法は、まだ臨床研究の段階ですが、その有用性を示す試みは進んでいます。
毎年30万人以上が癌でなくなっている現状で、免疫療法の今後に期待するところ大きいものがあります。