昔から病院で行われている免疫治療
- きのこから抽出された成分を病院で投与することにより免疫を活性化させ、がんの治療に役立てる
- 膀胱に直接結核菌を弱毒化させたＢＣＧを注入することで膀胱がんに対する免疫を活性化させ癌を治療する
一見本当に膀胱がんにＢＣＧが効くのかと思うかもしれませんが非常に有効性の高い免疫治療として知られており治療効果の高い人では膀胱がんが治癒する患者もいます。
抗体医薬品も免疫治療の一種
本来抗体とは人の体内に入ってきた異物などに対して反応し、免疫機構を機能させるためのものですが、抗体医薬品などはがん細胞などに特徴的に発現しているたんぱく質に対して特異的に反応するように人工的に作られた抗体を体内に注入することによってがん細胞の増殖を抑えるというものです。
副作用が抑えられる抗体医薬品
がんに特異的に反応するので、通常の抗がん剤に見られるような正常な細胞にまで影響を及ぼすことがなく、副作用などの発現はかなりの頻度で抑えられます。
がんワクチンって？
最新の免疫治療としては癌ワクチン療法などが研究されています。癌ワクチン療法とはがん細胞において発現しているたんぱく質の断片である特定のペプチドを人工的に作成しそれを体内に注入することでがん細胞に攻撃する免疫細胞を活性化させようとする事です。
まだまだ研究段階の治療法ですが臨床試験を行っている医療機関などももあり、高い効果を示す患者も存在し注目に値する治療法といえるでしょう。免疫は人の健康を維持する機能の最前線であり免疫治療はこれからの医療の最前線となり得るものとして注目されています。