食物繊維について


従来の日本人の食生活では、食物繊維の不足は考えられませんでした。なぜなら日本人は昔から食物繊維の豊富な穀類や野菜、豆、いも、海草などをよく食べる文化があるからです。

さらに動物性脂肪の摂取も少なかったので、生活習慣病はありえませんでした。

ところが食生活は欧米化して肉を食べ、精製レベルも上がって加工食品の摂取が増えました。

死亡率の上位をがん、心臓病などの生活習慣病がしめるようになってきて、「食物繊維」の効果が認識されるようになりました。

はたらき不足するとかかりやすい病気
歯茎やアゴを強くして歯並びをよくし、虫歯を予防する

食べ過ぎによる肥満を防止

動脈硬化を予防

虚血性心疾患を予防

コレステロール値をさげる

血糖値の急な上昇を防ぎ、高血圧を予防、改善

腸内の善玉菌をふやす

大腸がん予防

虫垂炎予防

便秘解消

痔の予防

静脈瘤予防

環境汚染物質、食品添加物などの毒性軽減
虫歯

虚血性心疾患

動脈硬化

高血圧

コレステロール系胆石症

十二指腸潰瘍

糖尿病

肥満

高コレステロール血症

大腸がん

便秘

 

食物繊維の種類

●不溶性食物繊維

その名のとおり「水に溶けない」不溶性食物繊維は、植物の細胞壁を構造しているものが多いです。
溶けないばかりか、水分を吸収してふくれます。そのふくれが腸の壁を刺激して腸の運動を活発化させて、便を体外に排出させます。

ダイエット的要素としては、不溶性食物繊維の多い食品は、よく噛まないと食べられないものが多く、早食いによる過食がへります。

消化されにくいので胃の中での滞在時間が多く、満腹感もえられます。

  • セルロース
  • ヘミセルロース
  • ペクチン類
  • リグニン

などがあります。

 

 

●水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は水に溶けます。そしてまわりの水分を抱き込んでゲル化します。

人の身体に好ましくない物質の吸収を妨げ、排出させるなど、健康を保つための大切な役割があります。

水溶性食物繊維は粘度が高いので、多く含む食品を食べた場合、胃から小腸への食べ物の移動がゆるやかになります。ブドウ糖の吸収速度をゆっくりにするので血糖値が急激に上がるのを防ぎます。

 

●チキン・キトサン

カニの殻を主原料にしてつくられるもの。身体全体の治癒力をたかめます。防腐作用もあります。

 

●ポリデキストロース

人工の食物繊維。有名なファイブミニにはいってるものがコレです。

 

●コンドロイチン硫酸

ギリシャ語で軟骨という意味を持つコンドロイチン。体内でたんぱく質と結びついて皮膚、血管壁、靭帯、関節、眼球、粘液などにひろがります。