貧血劇場「大切な手荷物《酸素》を届けます」


若いドライバー、屁藻具(へもぐ)ロビンは困っていた。

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ぼくらの仲間の数では、この大事な手荷物をお客様に届けられない・・・

毎秒毎秒、《酸素》という荷物が、集積センター「はい!深呼吸!肺センター」に運ばれてくる。その配達をまっているお客様がいる。

 

 

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おいおい!なにやってるんだ。配達が滞ってるじゃないか!お客様の笑顔のために!大事な手荷物《酸素》を届けるんだ。

 

集積センターのリーダーは、運ばれてきた《酸素》が、配達されずに乱雑に山積みになった状態を見て、唖然とした。

しかし、集積センターのロビンたちの仲間は明らかに数がたりない。度重なるダイエットや、食わず嫌いにより、メンバーが集められないのだ。

「いってきます!」

一生懸命《酸素》をかかえたロビンの仲間が、心臓が押し出す血流に乗って、配達に出かける。心臓も必死だ。

 

心臓は心臓で

「お前の送ってくる《酸素》が少ないから、ちょっと走っただけでメマイがするんじゃ!

お前の送ってくる《酸素》が少ないから、きれいな髪の毛の材料が手に入らずに、枝毛や抜け毛ばっかりじゃないの!

などというクレーム対応に疲れ果てているのだ。

 

 

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・・ロビンたちがせめて、いまより10%でも増えれば・・・

 

 

まだ!まだ《酸素》は届かないの?こんな量じゃたりないわ!

 

髪の毛製作担当の律子は、ドンドン質の下がっていく髪の毛を見ながら、なすすべがなかった。昔はよい材料《酸素》がドンドン仕入れられて、つやつやの髪の毛をつくっていたのに。それが自慢だったのに。

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もう、おわりなの?

・・・

・・

 

 

そう。
この状態が、貧血のあなたのからだのなかで起こっているんです。

 

 

心臓は考えていた。
配達ドライバーのへもぐロビンは《鉄》と《たんぱく質》でできている。そのどちらかが足りないとロビンはできない。つまり、手荷物《酸素》を運べない。
酸素が運べなければ、身体じゅうで酸素を待ってる、あらゆる細胞に支障がでる。

 

身体を動かすこと
エネルギーをつくること
髪の毛や肌を作ること
それができない・・・。

 

この状況を指をくわえてみてるの?

どこかから、声がした。

ブランコをこぐ、ツインテールの少女だった。

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それで、いいの?あなたは。

 

いいわけないじゃないか!何とかしたいんだよ。でもどうしたら・・・

 

ロビンを、増やすの。

 

え?

 

ロビンを増やすのよ。

 

 

ツインテールの女の子はそういって、ぱっと消えた。そこには黄色いジュースが置かれていた。なんだこれ?黄色いジュース??

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ひとくち、飲んでみた。

おお!これは!

心臓はその黄色い「サジージュース」をもって駆け出した。

 

 

 

なんですか?これ?

つかれきったロビンは、差し出されたサジージュースを見てつぶやいた。

いいから、飲んでみろ。

心臓にすすめられ、ロビンはくいっとひとくち。

 

うー!酸っぱいですねー
ん?
んんん?
おおおおおおおお

 

一人のロビンが、

ふたりに!

三人に!

五人!

十人!!!!!!

ふえてく!ふえていく!

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おおおおおおおおおお!!これで、《酸素》を、身体じゅうにはこべるぞ!

みんな、待っててくれれ!

 

 

空気中から再びあらわれたツインテールの少女

彼女はいったい誰だったのか??

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